健康診断を見るとき気をつけるべきこと

健診結果を生かして健康に役立てよう!

健康診断を見るとき気をつけるべきこと

健診は早期発見のチャンス

健康診断は、病気を早期に見つけたり、今の自分の健康状態を知るチャンスです。健診結果の数値を正しく読み込んで、自分の健康管理に役立てましょう。

健康診断を受けた後の健診結果には、大切な読み方のポイントがあります。

前年との比較

まず、前年までの健診結果のデータと比べて数値がどう変化しているかをチェックすることが重要です。ただし基準値内で「異常なし」だからといって安心というわけではありません。

BMI体格指数

たとえば体格指数のBMIが肥満でなくても、毎年少しずつ体重が増えていれば、来年も増加の可能性が高いはずです。そうなると、肥満判定が出るのは時間の問題です。

血圧、血糖値、中性脂肪

血圧や血糖値、中性脂肪の数値が徐々に上がっていたら、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病にかかるリスクが高まっています。

健診結果は必ず保存しておき、以前の結果と見比べて、数値の変化をチェックしてください。基準値から外れていなくても、少しずつ基準値の範囲外に向かっている場合は注意が必要です。

年々体重が増えているなら食事を見直し、血圧が高くなっていたら塩分を控えめにし、今より多く歩くように心がけるなど、まずは生活習慣を見直してみましょう。

また、かかりつけ医に健診結果を報告して、アドバイスを受けたりして、自分の健康管理に役立てるのもよいでしょう。

生活習慣病

生活習慣病は、初期にはほとんど症状がなく、症状が現れたときには、すでに血管や臓器などの障害が進んでいることが少なくなりません。定期的な健診でそうした病気の可能性を見つけ出すことで、病気の早期発見につなげることが大切です。

高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病は、放っておくと動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞などの合併症を引き起こすことがあります。こうした病気を早期発見することで、発症を予防したり、進行を抑えて脳卒中や心筋梗塞などの重篤な合併症を防ぐことができるのです。

ヘルスリテラシー

皆さんは、「ヘルスリテラシー」という言葉をご存じでしょうか。

「ヘルス」は健康、「リテラシー」は「文章の読み書きの能力」という意味です。ヘルスリテラシーとは、医療に関するさまざまな情報を自分自身で入手して、それを活用して自分の健康に役立てる能力のことをいいます。さまざまな研究から、ヘルスリテラシーの能力が低い人は、高い人と比べて「入院の危険性が高い」「同じ糖尿病患者でも、血糖値のコントロールがうまくいかない」「健康状態が悪い」というようなことがわかってきました。

テレビやインターネット、健康情報誌などで健康に関する情報を得たり、健康診断で今の自分の健康状態を正確に把握することで、自分自身の健康を守ることができるのです。

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