感情からくる涙は人間にだけ与えられた宝物
涙がでるのは良いこと!?
「最近、涙もろくなった」と思う方はいらっしゃいますか?
実は、涙って大事な役割があるんですよ!
涙の役割
涙は、目の表面の乾燥を防ぐため、常にわずかに分泌されており、細かいゴミや刺激などから守る防御反応の役割があります。
一方で、喜びや悲しみなどで心が動かされた時に出るのが情動性の涙です。
情動性の涙
この心を動かされた時に出る涙は、感情のコントロールに関わる脳の前頭葉の内側前頭前野という部分の血流が増え、それまでの交感神経から副交感神経に切り替わって、涙を出す涙腺に指令を出すと考えられています。
この情動性の涙は人間だけに備わる能力なのですが、年を取ると、感情抑制をコントロールしている脳の前頭葉の機能が低下して、涙腺に指令を出しやすくなるようです。
なぜ涙もろくなるのか?
個人差もありますが、脳科学的には18~25歳をピークに、感情にブレーキをかける力が徐々に落ちてくるのだそうです。
でも単に涙腺が弱いというだけでなく、人間の表情から感情を読み取る能力は、50歳間近にピークになると言われていることから、人生経験を重ねるなかで、微妙な表情の変化に気づき共感する力がアップしているからとも言えますね。
涙が出ると、血圧や脈拍も下がるので、緊張状態から解放された状態であり、うれし泣きやもらい泣きは感受性が豊かな証拠です。
共感して泣くことの癒し効果も注目されています。
感動して泣きたくなったら、遠慮なく泣きましょう。