緑黄色野菜は健康の鍵になる!
緑黄色野菜をとるべき理由
緑黄色野菜とは?
「緑や赤、黄色の色が濃い野菜」を緑黄色野菜と言います。緑黄色野菜に多く含まれている成分は、カロテン、ビタミンC、カルシウム、鉄、食物繊維です。
カロテンは色素の一種で、体内に入ると必要な分だけビタミンAに変化します。また体内にビタミンAが充分にあるときは変化せず、必要に応じてビタミンAに変化するので、取り過ぎの心配はありません。
カロテン
緑黄色野菜のカロテンは煮たり炒めたり、さらに加工しても成分はほとんど変わりません。ですから、新鮮な緑黄色野菜が食べられないときは、野菜ジューズ、冷凍野菜や缶詰で代用することもできます。
ビタミンA
ビタミンAには皮膚や粘膜を健康に保つ効果があります。風邪のウイルスから体を守ったり、目の健康を保ったり、肌を正常に保つ働きをします。
ビタミンC
ビタミンCは免疫力を高めてがんを予防したり、コラーゲンの生成にかかわって肌のハリをよくします。
カルシウム
牛乳や乳製品に多く含まれるカルシウムですが、じつは緑黄色野菜にも豊富に含まれています。カルシウムは男性も女性も幅広い年齢層の人が不足していて、老若男女を問わず注意して摂りたい栄養素です。
ビタミン、食物繊維
緑黄色野菜に豊富に含まれるビタミンや食物繊維が、さまざまな形でがんや生活習慣病の予防に効果があることが長年の研究でわかってきました。とくにがんの予防効果は緑黄色野菜のカロテン、ビタミンC、食物繊維などが大きく影響していると思われます。
活性酸素
呼吸によって体に入った酸素は細胞の中に入り、最終的に無害な水になりますが、なりきれないと活性酸素になります。活性酸素は強力な酸化作用(体をサビさせる作用)を持っていて、細胞の核を破壊したり、細胞膜を壊したりして人体に害を与えます。
人間には本来、活性酸素を抑える力が備わっていて、若ければ自分の力だけで対処することができますが、年齢を重ねるにつれて活性酸素を除去する力が弱くなります。また、たばこや飲酒、紫外線、ストレスなどは活性酸素を増やす危険性があります。こうしたことから、40歳を過ぎた頃から活性酸素の害による生活習慣病にかかりやすくなるのです。
緑黄色野菜に含まれるカロテンは、こうした活性酸素を除去し、細胞膜が傷つけられるのを防ぐ作用があります。そのため広い部位のがんを予防することができるのです。
ビタミンCは、ウイルスや細菌に対する抵抗力を高め、血中コレステロールを下げる働きがあります。そのほかに発がん物質の生成を抑える効果があります。
食物繊維は便秘だけでなく、大腸がんも予防してくれます。食物繊維をたくさん摂って便通をよくすると腸内の善玉菌が増え、悪玉菌が減少。さらに食物繊維が腸内の発がん物質の濃度を薄める働きをしてくれるからです。