オルカンとS&P500を両方買うのは意味ない?違い・重なり・割合の考え方【2026年版】
2026年11月2日更新
・オルカンとS&P500を両方買うのは意味ないの?
・オルカンとS&P500は、何が違うの?
・両方買うなら、割合はどう考えればいい?
こんな疑問にお答えします。
本記事の内容
・オルカンとS&P500の違い
・両方買うと、中身がどれくらい重なるか
・両方買うときのメリット・デメリットと割合の考え方
つみたてNISAでS&P500とオルカンを買っている筆者が解説します。
こんにちは!たかの健康講座の管理人です。
「オルカンとS&P500、両方買うのは意味ないって本当?」「どっちか1本にしたほうがいいの?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
私も、つみたてNISA(つみたて投資)で、S&P500とオルカンの両方を買っています。
この記事では、運用会社などの公式資料をもとに、オルカンとS&P500の違いと、両方買ったときに中身がどれくらい重なるのかをまとめます。なお、この記事は特定の商品をすすめるものではありません。投資は元本が保証されていないので、最終的にはご自身で判断してください。
結論|両方買うのは「意味ない」わけではない。ただし中身はかなり重なる
結論から言うと、オルカンとS&P500を両方買うこと自体に、問題があるわけではありません。
ただし、オルカンの中身の約3分の2はアメリカの企業です。そのため、S&P500とオルカンを両方持つと、アメリカの企業に投資する割合が、オルカンだけのときよりも高くなります。「両方買うのは意味ない」と言われるのは、この重なりが大きいためです。
両方買うなら、「アメリカの割合を少し多めにしたい」など、自分がどんな配分にしたいのかをわかったうえで買うことが大切です。ここからは、2つの違いと、重なり方を順に見ていきます。
オルカンとS&P500の違い
まずは、それぞれが何に投資しているのかを確認しておきます。
- オルカン:三菱UFJアセットマネジメントの投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の愛称。「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」という指数に連動することをめざしています。この指数は、先進国と新興国の大型株・中型株が対象で、投資できる全世界の株式の時価総額の約85%をカバーしています
- S&P500:S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが算出している、アメリカの株価指数。アメリカを代表する約500社で構成され、アメリカの株式市場の時価総額の約8割をカバーしています。S&P500に連動する投資信託は、複数の運用会社から出ています
つまり、オルカンは「世界全体」、S&P500は「アメリカの代表的な企業」に投資するものです。オルカンには日本の企業も含まれています。
どちらも、時価総額(会社の規模)が大きい企業ほど多く組み入れる仕組みです。そのため、どちらも規模の大きいアメリカの企業の値動きの影響を大きく受けます。
なお、オルカンの信託報酬(保有している間にかかる費用)は、年0.05775%以内(税込、2026年6月末時点)と案内されています。S&P500に連動する投資信託の費用は商品ごとに違うので、買う前に運用会社のサイトで確かめてください。
インデックス(株価指数)に連動する投資のしくみは、こちらの記事でも書いています。
》インデックス投資が良い理由
両方買うとどれくらい重なる?アメリカの割合で考える
運用会社の資料によると、オルカンが連動をめざす指数では、アメリカの企業が約65%を占めています(2025年7月末時点)。この割合は、各国の株価の動きによって変わります。
一方、S&P500はアメリカの企業だけで構成される指数です。そこで、オルカンのアメリカの割合を65%として、両方を買ったときのアメリカの割合を、ざっくり計算してみます。
- オルカンだけ:約65%
- オルカン7:S&P500 3:約76%(0.7×65%+0.3×100%)
- オルカン5:S&P500 5:約83%(0.5×65%+0.5×100%)
- オルカン3:S&P500 7:約90%(0.3×65%+0.7×100%)
- S&P500だけ:100%
※オルカンのアメリカの割合を65%として計算した目安です。実際の割合は時期によって変わります。
このように、S&P500を足すほど、アメリカに集中した中身になります。逆に言うと、両方買うのは「オルカンとS&P500の間くらいの配分」を自分で作ることだと考えると、わかりやすいと思います。
また、アメリカの大きな企業は、オルカンにもS&P500にも入っています。両方持っても、持っている会社の数が大きく増えるわけではありません。
両方買うメリットとデメリット
- アメリカと世界の配分を、自分で調整できる:買う割合を変えることで、アメリカの割合を65%〜100%の間で決められます
- 迷いを減らせる:「どっちか1本」に決めきれないときに、両方を持つという選び方ができます
- 分散が大きく広がるわけではない:重なる部分が大きいので、オルカンだけのときよりも、アメリカの株価の影響を受けやすくなります
- 管理する商品が増える:2本の値動きや割合を見る手間が増えます
- 割合が時間とともにずれる:値上がりした方の割合が大きくなっていきます
どちらも株式に投資するものなので、世界の株価が大きく下がるときは、両方とも下がる可能性があります。また、円に換算して値段がつくので、為替の動きの影響も受けます。
私はつみたてNISAで両方買っている
私は、つみたてNISA(つみたて投資)で、S&P500とオルカンの両方を買っています。
上で見たように、オルカンの中身の約3分の2はアメリカの企業です。両方を持っている私の場合、アメリカの企業への投資の割合は、オルカンだけを持つよりも高くなります。
両方買うかどうかは、「重なりがあることを知ったうえで、自分がどんな配分にしたいか」で決めるとよいと思います。
積み立てNISAについては、こちらの記事でも書いています。
》積み立てNISAをスタートすべき3つの理由
NISAで買うときに知っておきたいこと
2024年から、NISAの制度が新しくなりました。金融庁のNISA特設ウェブサイトによると、2026年11月時点の主なしくみは次のとおりです。
- 年間投資枠:つみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円。2つの枠は併用でき、合わせて年360万円まで
- 生涯の上限:非課税で持てる金額は、生涯で1,800万円まで(そのうち成長投資枠は1,200万円まで)
- 非課税で持てる期間:無期限
つみたて投資枠で買えるのは、長く積み立てて分散投資をするのに向いた、一定の条件を満たす投資信託などです。年間投資枠の範囲であれば、複数の商品に分けて積み立てることもできます。
買いたい商品がつみたて投資枠の対象かどうかは、金融庁のサイトや、利用している証券会社で確認してください。NISAの制度は税制改正で変わることがあるので、最新の情報は金融庁のNISA特設ウェブサイトで確かめるのがおすすめです。
長く積み立てる投資の考え方は、こちらの記事でも書いています。
》【ほったらかし投資】何もしなくていい簡単な投資法
よくある質問
Q. オルカンとS&P500、どっちがいいですか?
どちらがよいかは、一概には言えません。オルカンは世界全体に、S&P500はアメリカの代表的な企業に投資するもので、考え方が違います。これまでの成績がよかったとしても、これから先も同じとは限りません。「アメリカに集中するか、世界全体に広げるか」で考えると選びやすくなります。
Q. 両方買うと、分散投資の効果は高くなりますか?
S&P500だけを持つよりは、アメリカ以外の国にも広がります。ただ、オルカンだけを持つよりは、アメリカの割合が高くなります。オルカンにはもともとアメリカの企業が多く入っているので、両方持っても分散が大きく広がるわけではありません。
Q. 両方買うなら、割合はどうすればいいですか?
決まった正解はありません。上の計算のように、S&P500の割合を増やすほど、アメリカの割合が高くなります。自分がアメリカにどれくらい投資したいかを考えて決めるのが一つの方法です。
Q. NISAのつみたて投資枠で、両方を積み立てられますか?
つみたて投資枠の年120万円の範囲であれば、対象の商品を複数選んで積み立てることができます。買いたい商品が対象になっているかは、証券会社のサイトなどで確認してください。
まとめ
- オルカンとS&P500を両方買うこと自体に問題はないが、中身はかなり重なる
- オルカンは世界全体、S&P500はアメリカの代表的な約500社に投資する
- オルカンの約3分の2(約65%、2025年7月末時点)はアメリカの企業
- S&P500を足すほど、アメリカの割合が高くなる(5:5なら約83%が目安)
- 私はつみたてNISAで、S&P500とオルカンの両方を買っている
- NISAの制度や商品の費用は変わることがあるので、金融庁や運用会社のサイトで確認する
投資は元本が保証されているものではありません。この記事は、商品の違いを知るための参考にしていただき、最終的にはご自身で判断してください。
この記事があなたの役に一つでもなれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
みらい
ウェブマーケティング・ウェブサイト運営歴15年以上
ウェブ関連企業で勤務経験
ウェブ制作・IT系担当
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